歯周病の症状の段階とは?進行を防ぐ方法も紹介  

〒157-0062
東京都世田谷区南烏山5-15-10 SKCビル5階

MENU

歯周病の症状の段階とは?進行を防ぐ方法も紹介
  • HOME
  • コラム
  • 歯周病の症状の段階とは?進行を防ぐ方法も紹介
公開日  更新日

歯周病は、初期の歯肉炎から進行すると歯を失うリスクが高まる深刻な病気です。

原因や進行段階、そして放置した場合の影響について理解し、早期発見と予防が重要です。

そこで本記事では、歯周病の進行段階ごとの主な症状や、予防するためのセルフケア、生活習慣の改善方法について詳しく紹介します。

ぜひ参考にしてください。

歯周病とは?

歯周病は、歯を支える組織である歯茎や歯槽骨が、徐々に破壊される慢性的な感染症で、初期段階では歯茎が赤く腫れ、ブラッシング時に出血することがありますが、痛みがほとんどないため気づかれにくいのが特徴です。

放置すると歯を支える骨が次第に溶け、最終的には歯が抜け落ちてしまう可能性があるのです。

歯周病は時間とともに進行するため、早期発見と予防が非常に重要です。

歯周病になる原因

歯周病の主な原因は、歯垢(プラーク)に含まれる細菌です。

歯と歯茎の間に細菌が蓄積すると炎症を引き起こし、歯茎の健康が損なわれます。

時間が経つにつれて、歯垢が硬化して歯石となり、歯周ポケットが深くなると、さらに多くの歯石が溜まり、歯周病が進行してしまうのです。

通常のブラッシングでは取り除けない歯石は、定期的な歯科医でのクリーニングが必要。

歯周病の進行を防ぐには日々の口腔ケアに加え、定期的な歯科検診が欠かせません。

歯周病の進行段階と主な症状

歯周病は、歯を支える組織が徐々に破壊されていく慢性的な疾患で、進行の段階に応じて症状が変化します。

初期段階での症状は軽度ですが、放置すると中度・重度へと進行し、最終的には歯を失うリスクが高まるのです。

ここでは、歯周病の進行段階ごとの主な症状について解説します。

歯肉炎

歯周病の初期段階である歯肉炎は、歯茎の炎症を伴う状態です。

歯と歯茎の間にプラークが溜まり、細菌が繁殖することで歯茎が赤く腫れ、ブラッシング時に出血しやすくなります。

この段階では、歯を支える骨にはまだ影響が及んでおらず、適切なケアを行うことで元の健康な状態に戻せるでしょう。

しかし、症状を放置すると歯周ポケットが深くなり、歯周病が進行してしまう可能性があります。

軽度の歯周病

歯周病が軽度の段階に進行すると、歯茎の炎症がさらに悪化し、歯周ポケットが深くなります。

歯茎が腫れて赤みを帯び、出血や軽度の痛みが生じることがあります。

また、口臭が気になる場合や、歯が浮いたような感覚がある場合もこの段階。

歯を支える骨が少しずつ破壊され始めますが、まだ回復の可能性は残されています。

適切な歯科治療と日々のケアにより、進行を食い止めるのが重要でしょう。

中度の歯周病

中度の歯周病になると歯周ポケットがさらに深くなり、歯槽骨が半分ほど破壊されるため、歯がぐらつくことがあります。

歯茎の腫れや痛みが顕著になり、硬い食べ物を噛むのが難しくなる場合も。

また、歯茎が下がり歯が以前より長く見え、膿が出ることもあるでしょう。

この段階では日常のケアだけでなく、歯科医院での専門的な治療が必要です。放置すると、さらに症状が進行し、重度の歯周病に移行してしまいます。

重度の歯周病

重度の歯周病は、歯を支える骨が大部分破壊され、歯がほとんど機能しなくなる状態です。

歯がぐらぐらして噛むことができなくなり、歯茎から血や膿が出ることが頻繁に起こります。

口臭が強くなり、朝起きたときに口の中がネバネバする感じがすることもあるでしょう。

この段階では、歯周組織の再生や外科的な治療が必要となり、場合によっては歯を抜かざるを得ないかもしれません。

早期の対応がなければ、複数の歯を失うリスクが非常に高くなります。

歯周病になりやすい人の特徴

歯周病は、口腔ケアを怠っているだけでなく、生活習慣や健康状態も深く関わっています。

特に、喫煙や糖尿病、妊娠などの要因は歯周病の進行を早めることで知られており、以下の特徴を持つ方はより注意が必要です。

【喫煙や糖尿病、妊娠などの要因の特徴】

  • 喫煙者
  • 糖尿病の方
  • 妊娠中の方
  • 免疫力が低下している方
  • 歯磨きをおろそかにしている方
  • 歯ぎしりや食いしばりのクセがある方
  • 不適合なインプラントを使用している方
  • 生活習慣の乱れや過度なストレスがある方

まずは生活習慣を見直し、定期的に歯科検診を受けることで、歯周病の予防が期待できるでしょう。

関連記事:段階的に進行するお口のトラブル「歯周病」の治療期間と費用を解説

歯周病を放置するとどうなる?

歯周病は、初期段階で自覚症状が少ないため見過ごされがちですが、放置することで深刻な健康リスクを招く可能性があります。

歯周病が進行すると、歯茎だけでなく歯を支える骨や周囲の組織も破壊され、最終的には歯が抜け落ちてしまうことも。

さらに問題は口腔内にとどまらず、歯周病菌が血流に乗って全身に広がり、全身の健康に悪影響を及ぼす場合があるのです。

歯周病菌が体内に拡散すると、心臓や肺などの主要な臓器に影響を与え、感染性心内膜炎や冠動脈疾患、肺炎などのリスクが高まると報告されています。

また、歯周病菌が血液を通じて胎盤に達すると、妊娠中の女性において、早産や低体重児出産のリスクを増加させる可能性も指摘されています。

歯周病の進行を防ぐには?

歯周病は一度進行してしまうと治療が難しくなるため、日頃から予防を心がけましょう。

適切なセルフケアと生活習慣の改善、そして定期的な歯科医院でのクリーニングが、歯周病の進行を効果的に防ぐための基本的な方法です。

セルフケア

歯周病の予防において、毎日のセルフケアが最も重要な役割を果たします

正しい歯磨きの方法を身につけることで、歯垢の除去が効率的になります。

歯ブラシは、ヘッドが小さく、柔らかい毛先のものを選び、歯と歯茎の境目に丁寧に当ててブラッシングしましょう。

特に、歯間や歯の隅々までブラシが届くように意識して磨くことが重要です。

また、デンタルフロスや歯間ブラシを使用し、歯ブラシだけでは取り除けない歯間の汚れをしっかりとケアしましょう。

力を入れすぎないよう注意し、歯茎を傷つけないように優しくするのがポイントです。

生活習慣の改善

生活習慣が乱れていると、歯周病のリスクが高まります

特に喫煙は歯周病の進行を早める要因となるため、できれば禁煙するのがベストでしょう。

また、ストレスの蓄積や疲労が免疫力を低下させ、歯周病菌に対する抵抗力を弱めてしまいます。

日頃から適度な運動や十分な睡眠を取り、バランスの良い食事を心がければ、免疫力を高められます。

特にビタミンEやビタミンCを豊富に含む食品は、歯茎の健康維持に役立つでしょう。

歯科医院でのクリーニング

自宅でのセルフケアだけでは、完全に歯垢や歯石を取り除くのは難しいため、定期的に歯科医院でのクリーニングを受けましょう

歯科医によるプロフェッショナルなクリーニングは、歯周病の予防に非常に効果的です。

特に、歯周病の症状が軽度のうちに発見できれば、進行を食い止めることが可能。

歯周病は再発しやすい特徴があるため、定期的なメンテナンスを継続し、常に口内環境を良好に保ちましょう。

歯周病予防はセルフケアから

いかがでしたでしょうか?歯周病の進行段階や予防方法についておわかりいただけたかと思います。

歯周病は早期発見と適切なケアが重要で、放置すると深刻な健康問題につながる可能性があります。

セルフケアや生活習慣の改善、定期的な歯科医院でのクリーニングを実践して歯周病の進行を防ぎ、健康な歯を維持しましょう。

歯の健康を守るための情報としてお役立てください。

 

 

千歳烏山駅の「オールインデンタルクリニック」では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診察し、最適な治療プランを提案させていただきます。歯に関する不安や疑問がありましたら、どうぞお気軽にお立ち寄りください。私たちは、患者様の不安にしっかりと向き合い、丁寧にカウンセリングを行い、安心して治療に臨んでいただける環境づくりを心掛けています。

 

当院は千歳烏山駅から徒歩30秒の便利な立地にあり、急な歯の痛みなどにも対応可能です。当日アポイントも承っておりますので、お困りの際はぜひご連絡ください。特に外科的治療や歯周病など、一般診療が得意な歯医者さんで、多くの患者様にご満足いただいています。

オールインデンタルクリニックでは、皆様のお越しをスタッフ一同お待ちしております。

この記事を監修した人

日本
口腔外科学会
認定医

木下 恵泉

医療法人Kオールインデンタルクリニック院長
泉の森歯科院長

鶴見大学卒業後、年 町田市民病院に入職。また、赤十字病院や東京医科歯科大学顎顔面外科の勤務を経て、2018年に森の泉歯科の院長に就任。2023年3月に「オールインデンタルクリニック」を開院。

千歳烏山地区の人のために、自分のことのように相手のことを真剣に考え、1人1人に合わせた最善の治療を提案している。

略歴

2005年3月 鶴見大学 卒業
2005~2006年 町田市民病院(歯科口腔外科) 勤務
2006~2007年 武蔵野赤十字病院(歯科口腔外科) 勤務
2007~2011年 東京医科歯科大学顎顔面外科(歯科口腔外科) 勤務
2011~2018年 けやき歯科 勤務
2018年5月 森の泉歯科 院長就任
現在に至る

資格

日本口腔外科学会認定 歯科口腔外科認定医